マーケティング部 岩野航平【文責】
2日目の午後はアクティブブックダイアローグで『ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」』を分読した。アクティブブックダイアローグとは、1冊の本を複数人で分読し、内容を発表し合う読書手法のこと。発表するために筆者の主張を深く理解する必要があり、能動的な学びを促進できる。
発表のあと、数人のグループに分かれて「ザッソウ」をテーマに対話をした。自己の体験と「ザッソウ」を結び付け、共有する。対話の際、「相手の意見を否定しないこと」「自分の番以外では話さないこと」がルール付けられた。これも「ザッソウ」を機能させるうえで重要なポイントである。
本稿では、対話を通じて得た気付きをお届けする。
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リモートワークが恒常化し、業務効率は格段に上がった。通勤時間・顧客訪問の時間が減り、時間を獲得した人は多いだろう。しかし、その弊害は実感以上に大きい。
常時リモートワークの弊社では、全社員が一堂に会するのは年に2回のAll Meetingのみ。All Meetingもコロナ禍以降、今回が初のオフライン実施。
昼休み、代表の岡本が昼食に連れて行ってくれた。その道中で雑談をした。そのとき気付いた。仕事仲間との雑談は、移動時間におこなわれることがほとんどだった。リモートワークではこの時間が失われ、雑談ができなくなる。
道中で雑談をしたことで、いくらか気が和んだ。こういう時間は意識的に取っていきたい。
私が所属するマーケティング部はよく雑談をする。窓辺に見える海がきれい、夜の散歩が楽しいなど。特別話す必要もないことを毎朝話している。
「相談をしよう」と思うと腰が重いと感じる。何を決めたいのか、何に悩んでいるのか、整理して伝えようとすると気が重い。後回しにしたくなることもある。
マーケティング部では普段から雑談をするため、「ザッソウ」もしやすい。話がまとまらない状態でもとりあえず話し、意見交換をする。そうすることで、考えもしなかったアイデアが出てくることもある。
「ザッソウ」できる空気がチームの身動きを軽くし、仕事を前に進める。自チームながら良いコミュニケーションを取れているように思う。
本書に以下の記述があった。
うなずいてもらうだけで「少なくとも自分の話が届いている」と思えますし、「話の内容に共感してもらっている」とも感じられます。うなずかれていると、肯定された気持ちになるのです。(中略)なお、無言・無表情・無反応は、何もしていないのでプラスでもマイナスでもないように思えますが、聞き手が何もしないのは、実はマイナスの状態です。
<引用:「ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」」>
マーケティング部長の広富は、聞き手の達人である。いつも大きくうなずき、相づちを打っている。広富とチームメンバーは親子ほど歳が離れているが、おかげで気楽に対話ができる。
チームのメンバー1人ひとりがこの意識を持って接すれば、おのずと「ザッソウ」しやすいチームになるだろう。自分が部下を持つときは、そんな上司でありたい。
コンテンツ編集長
岩野 航平
コンテンツ戦略策定
新卒で株式会社ネオキャリアに入社し、新規オウンドメディアの立ち上げに従事。ネオキャリアを退職し、数カ月間飲食店で働いた後、パワー・インタラクティブに入社。マーケティング、インサイドセールスを担当したのち、コンテンツ編集長に就任。パワー・インタラクティブで発信するコンテンツ全般の企画やコンテンツ計画策定などをおこなう。
2024.04.08
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