コラム

入社から8ヶ月、チームメンバーと会ったことがなかった新入社員の記録

マーケティング部 岩野航平【文責】

私は2021年4月に入社し、マーケティング&セールス部(現:マーケティング部)に配属された。
大阪に本社を構えるパワー・インタラクティブは、関西在住社員の方が多い。マーケティング&セールス部も例にもれず、関西在住の社員が大半を占めている。

当時は都内に住んでいた私は、東京メンバーとは歓迎会で顔を合わせられたものの、関西にいるチームメンバーとは入社後8ヶ月経つまで直接会ったことがなかった。

パワー・インタラクティブは原則リモートワークで活動している。住む場所は自由で、地方に移住した者もいる。
「海の見える町で暮らしたい」と言い残し、本社近くに住んでいたチームメンバーの水野は和歌山へ移住した。

本コラムでは、チームメンバーと対面せずに仕事をしてきた私の身をもって感じたことを記す。

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会わなくても問題はなかった

チームメンバーと会わずに業務をしていた8ヶ月間、別段困ることはなかった。

内向的な人間性ゆえ、一人で仕事をすることに寂しさを感じることはない。無駄な移動がない分、時間を有意義に使える。初めてのリモートワークは快適そのものだった。

マーケティング&セールス部は毎日朝会で30分顔を合わせる。
その日の業務予定や案件情報、マーケティング施策の検証結果などを報告する。若手メンバーが多いこともあり、朝から雰囲気は明るい。和やかに雑談をした後に活動の報告をするため、効果的な朝会を実施できていたと思う。

パワー・インタラクティブはお客様のマーケティングDXを推進する企業という特性上、自社のDXも比較的進んでいる。業務で必要なナレッジはテキスト化されていて、それを確認することで基本的に業務の不明点は自己解決できる。それでもわからなければチャットで質問したり、数分間Zoomで相談したりすればよい。

別段、困ることはなかった。

直接会うことで、心の壁を突破できることもある

2021年12月、出張で大阪本社を訪れた。そのとき、チームメンバーと初めて顔を合わせた。
業務を遂行するうえで、対面ならではのメリットは特に感じなかった。いつも通り業務に取り組み、終業時間になる。ただそれだけだった。

終業後、本社に出社していたメンバーで飲みに出かけた。そのとき、対面で話すことの意義を初めて感じた。

飲み会の場では色んな話をした。
会社での小ネタから各々の生い立ちまで、話題は多岐に渡る。朝会ではできないような話も、飲みの場であれば気軽にできる。

同じ場所に集まって杯を交わすことで、見えていなかった心の壁を突破できた気がした。知らぬ間に、リモートワークの傘に隠れ、薄い壁を築いていたのだろう。

大阪出張を終えてからの朝会では、これまでよりも気軽に、どうでもよい話をできるようになった。
それがチームの良い空気づくりに繋がり、仕事がスムーズに進むようになっている。
何より、チームメンバーの業務が詰まっていたら「助けたい」と思うようになった。こちらが切羽詰まっていたら「助けてほしい」と声を上げられるようになった。

コロナ禍に入り、2年以上の月日が経った。
パンデミックをきっかけに広がったリモートワークは、これからも活用されることだろう。

リモートワーク化してから、人と対面する機会は激減した。
今となっては、人と対面するだけで少し緊張する節もある。

ただ、人と直接会うことで突破できるものもある。
人と会うのは少し怖いけれど、たまには会ってみると良いかもしれない。

岩野 航平

コンテンツ編集長

岩野 航平

コンテンツ戦略策定

新卒で株式会社ネオキャリアに入社し、新規オウンドメディアの立ち上げに従事。ネオキャリアを退職し、数カ月間飲食店で働いた後、パワー・インタラクティブに入社。マーケティング、インサイドセールスを担当したのち、コンテンツ編集長に就任。パワー・インタラクティブで発信するコンテンツ全般の企画やコンテンツ計画策定などをおこなう。

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